心身ともに健康を促進するためには活動的でいることが不可欠です。
それはテクノロジーが進歩しても、人間は動くようにできており定期的な運動や身体活動は、身体全体の健康増進から精神的な健康状態の改善まで、多くの健康効果をもたらします。
今回は、身体的・精神的な健康を促進するために、運動や活動をすることの利点について見ていきましょう。
運動と身体の健康について
運動や身体活動は筋肉や骨を強化し、体の身体機能をを高め、肥満、糖尿病、心臓病などの病気の発症リスクを低減させるのに役立ちます。
定期的な運動は、血圧、コレステロール値、炎症レベルを下げるのに役立ち特定の病気の発症リスクを減らすだけでなく、身体活動は関節炎などの慢性疾患に伴う痛みを軽減することができます。
運動はまた外見をシェイプアップし運動能力を向上させるのに役立ちます。 そのため体の中性脂肪を減らすことによりダイエットの最短コースでもあるのです。
運動とメンタルヘルスの関係
身体活動は人の精神的な健康を向上させることが分かっています。
運動は、ストレス、不安、うつ病を軽減するのに役立ち集中力を高め、幸福感や自己価値を高め、全体的な生産性を向上させることがでるのです。
1980年代後半からの動物実験によると、運動は身体のストレス反応に関係する脳領域のノルエピネフリン濃度を高めることが分かっています。
また活発な運動は不安やうつ病の症状を軽減し、これらの精神的な問題の発生を長期的に予防する可能性があることが研究で示唆されています。
必ずしも激しい運動をしなくても、単に活動的になることでも、うつ症状の兆候を軽減できることを示唆する証拠もあります。例えば、1日20分のウォーキングは、より長時間の激しい運動と同じように、うつ病の症状を軽減する効果があることが研究で示されています。
運動はストレスレベルを下げるのに有効な手段です。研究によると、定期的な運動は、ストレスや不安などのネガティブな感情を軽減するのに役立つとされています。また、運動は、天然の抗うつ剤や脳を落ち着かせる作用のあるドーパミンの生成を増加させることで気分を改善するのに役立ちます。
運動と認知症について
ある程度年齢を重ねている人の懸念事項としては「認知症」が挙げられますが、運動は認知症の発症リスクを低減するのに役立つという研究結果もあります。
運動は、脳の神経細胞の結合を確立し維持するのに重要なBDNF(脳由来神経栄養因子)タンパク質の産生を増加させることが研究で分かっています。
さらに、運動は、アルツハイマー病のバイオマーカーの一つであるアミロイド蛋白のレベルを下げることもわかっているのです。
また、認知症の人にとって運動は必ずしも一人でするものではありません。社会的な運動グループに参加することで、社会的なつながりを維持しコミュニティーの感覚を得ることができます。
認知症の症状や課題を理解している仲間との交流は、自尊心を高め、サポートと帰属意識を与えるのに役立つのです。
運動の有益性について
運動や身体活動は、子どもから高齢者まですべての年齢層にとって有益です。体を動かすことで子どもたちは丈夫な骨や筋肉を作り体の形成を高めることができます。また、運動は気分を良くし、ストレスに強い心身を手に入れることにも繋がります。
そして高齢者の場合、運動は多くの病気の発症リスクを軽減し転倒のリスクを減らすのに役立ちます。さらに運動は全体的な気分と幸福感を高めるのに役立ちますので、高齢者の総合的な満足感にもつながるのです。
まとめ
運動や身体活動は身体と心の健康に欠かせないものです。病気の発症リスクを減らしたり、全体的な精神状態を改善したりと活動的であることや運動することには数多くの利点があります。
子どもから高齢者まで、誰もがアクティブに運動することで恩恵を受けることができます。ですから積極的に活動し定期的な運動を毎日の習慣にすることを心がけましょう。
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